2012年11月2日金曜日

福島原発告訴団一万人を超えました

この夏から秋にかけてよびかけられた福島原発告訴団の第二次のしめきりが10/31にすぎました。昨日集計で10894名と、目標の1万名を超えているそうです。
おそらく原子力災害、公害史上でも、もっとも大きな「告訴を」の声になるのでは。

この夏以降、各地で「未曾有の事故に、未曾有の無責任」な原子力行政・東電に対して、責任追及の声が、またたくまに、静かに広まっていきました。団長の武藤類子さんの訥々としているけれども、ぶれることのない、しずかないきどおり。ひたむきで、黙々とした列島行脚。即座に、この告訴の意味をのみこみ、各地で説明会をひらいた、無数・無名のひとたちの気配がひしひしと感じられました。そこには「もうひとつの列島地図」が見えたような気がしました。

これから告訴人は12000名に達するのでは?とも予測されています。被告訴人・被告発人(捜査対象となり、責任を追及される側)33名には、あの斑目氏、山下俊一氏もふくまれています。
罪状は「業務上過失致死」と「公害犯罪処罰法」(*1)など。今後は11月15日に福島地検に提訴です。

また、これから、被曝させられた私たちには、さまざまな有形無形の「被害」がいやおうなく顕在化してきます。この一年数か月ですでに、被曝を否認する人とそうでない人、どう対処するかという立場のちがいで、距離が生まれ、傷つけあい、いがみあい、面子をはりあい、ねたみあい、そねみあい...多くの亀裂がはしっています。

人々の分断で、免責されるのはつねに強者。原子力行政と東電。
これからにむけて責任所在をはっきりさせておくこと。敵をはっきりさせておくこと。

いま「この時」に、おおきな楔を打つことにもなったと思います。

福島原発告訴団
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

*公害犯罪処罰法・1970年代に制定。公害時代の「遺産」ともいわれている。以下詳細。
http://blog.goo.ne.jp/zzyukio8989/e/935c7753e03241781b27134e90c541f6

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