2012年11月17日土曜日

Alice Stewart:Return under 1mSv/yaer  アリス・スチュワート「年間1ミリシーベルトにもどしましょう」


1956年から低線量被ばくの危険性を発見し警鐘をならしつづけたアリス・スチュワート。
彼女のポスターが「地球のこども新聞」によってつくられましたぜひ広めてください。
http://chikyunoko.exblog.jp/


――― 「100ミリシーベルト以下の低い放射線量と病気との関係について明確な証拠はない」という考え方が日本でくり返されています。あるいは、「低線量被曝は未解明で、よくわからない」という言葉を専門家から聞きます。しかし、半世紀も前の1956年に、アリス・スチュワート博士(オックスフォード大学社会予防医学部長)が低線量被ばくと病気との関係を示す科学的根拠を明らかにした歴史が忘れさられています。
 
  当時、イギリスでは児童の白血病が戦前に較べ50%も増えていました。アリスは疫学調査により妊娠中の女性への腹部レントゲン検査が原因とつきとめたのです。これが明確な証拠であることは確実です。なぜなら、いま、妊娠中の女性の腹部にレントゲン検査をする医師やレントゲン技師はまずいません。この点に関しては、だれもが低線量被曝の危険性を自覚する医師ばかりなのですから‥‥。なぜ、レントゲン検査のX線より強いガンマ線やベータ線、アルファ線が低線量被ばくの影響をまぬがれるというのでしょか。
  残念なことに脱原発を説く市民の間からも、アリス・スチュワートの名を聞くことはまれです。彼女はチェルノブイリ原発事故の翌年、年間0.2ミリシーベルト以下を防護基準とするよう世界の科学者1000名の署名をICRP(国際放射線防護委員会)のコモ会議でつきつけました。そして、1997年に結成された欧州放射線リスク委員会(ECRR)の初代議長として亡くなるまで、低線量被ばくの危険性を訴えてきました。―――以上「地球のこども新聞」より引用。

 
 
また、「地球のこども新聞」の長尾比呂未さんの連載インタビューも非常にすばらしく、もっとも納得のいくおはなしをされています。『子ども・被災者救済と移住の権利を求めて』(「社会運動392号掲載)。内容は、

 ・2011.3.15東京被ばくを振り返る・隠されたヨウ素131内部被曝
 ・「許せない殺人行為だ」井戸川町長の国連アピール
 ・あまりにも愚劣な年間20mSv帰還
 ・放射能受忍論を超えて 

など。

また「年間1ミリシーベルトという現行法令も、いまから20数年前の科学的知見を基にした防護基準で、しかも原子力産業の関係者ICRP(国際放射線防護委員会)が示したガイドラインです.
この中で興味深いのはアリス・スチュワートが年間1mSv/年間でもゆるいとして、
年間0.2を放射線防護基準として求めていたという点はあらためて、はっとします。

スチュワートの基準からすると現在の日本の許容量はその200倍もゆるいことになります。放射線物質対策,防御の必要性をいくら強調しすぎても、しすぎることはないな、と改めて思います。

 

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