2013年3月13日水曜日

被災地・配偶者間暴力(DV)急増・福島で64%増加

●福島民報 2013年3月9日より・「配偶者間暴力、被災地で深刻/64%(前年度比)」 

なんとも胸苦しい。統計で把握できている数字だけで水面下ではもっと広まっているのではとも。また児童虐待も増加。つねに行き場のない不安や憤りは、よわいものにむかいます。児童虐待の増加について行政は、「認識が高まったから、発見率もあがった」というコメント。甲状腺がんの発見と同じロジックが使われています....
なによりこの「行き場のなさ」と「閉塞感」は政府が許容線量を20mシーベルトまで引き上げ、避難の権利をみとめず、「国家単位」でよわいものにがまんしろ・耐えろ=「受忍」と、「ネグレクト」「虐待」を行っていることが背景にあります。



被災地では鳴り物入りでIAEAの招致や、巨大な「復興事業」の投企の一方で、人の健康、ケア、医療は切り捨てられていきます。かつて産業振興のためという名目で推進された原発建設。ふたたび事故を経て「復興」の名のもとの「再植民地化」。

海の外に目をむけても、こうした女性への「暴力」「孤立化」「異端化」は、社会構造と大きく関係しています。ここ数十年のアフリカの新自由主義による再植民地化の過程で、医療や福祉のきりすて、生命や健康の軽視があたりまえのようになされてきた。アフリカの女性と開発について研究してきたシルビア・フェデリッチは、アフリカでここ数年、こうした医療・福祉のきりすてとスラム化と並行して、共同体を守るための代替医療をつかさどる女性たちへの暴力が増加していると指摘しています。復興が「再植民地化」である限り、対処療法的止血は必要としても、根本的にこの「復興」が改たまらない限り、女性、子供への暴力・虐待とどまることはありません。こどもや女性にかかわること、フェミニズムにかかわることは、深遠で、課題になっていくことに、震えを覚えます。
ふわふわしてはいられない。

Silvia Federici ‘Witch Hunting,Globalization and Feminist Solidarity in Africa Today"
http://www.commoner.org.uk/?p=60









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