2012年12月7日金曜日

インド:ヴァンダナ・シヴァさんからメッセージ:Vandana Shiva:solidarity message for "Nuclear free Now"

12/14から、ついにIAEA・日本政府共催で「原子力安全閣僚会議」がひらかれます。この結果を
うけて、としあけ早々、IAEAと福島県立医大の共同調査・研究もはじまります。

いうまでもなくIAEAは原子力推進の機関。共同研究は現代版ABCC(原爆傷病委員会)
という批判もささやかれています。

こうした動きに対抗するための、さまざまな抗議行動があります。
そのひとつ“Nuclear Free Now”=脱原発世界会議にインドの環境活動家・科学者で、つねに環境破壊、遺伝子組み換えについて子供や女性の視点から批判しているフェミニスト、ヴァンダナ・シヴァさんからメッセージがとどきました。インドのクダンクラン原発反対の運動も積極的にサポートしていらっしゃいます。「チェルノブイリは女たちを変えた」のマリア・ミースとも一緒に本を書いています。『エコ・フェミニズム』 http://www.wloe.org/what-is-ecofeminism.76.0.html

とてもシンプル、基本的、原則的で、力強いメッセ―ジです。

「原発は被曝のリスクを上げながら、
お湯をわかすだけの技術です」


「核分裂は、暴力的な技術なのです」

「原子力の平和利用などありえません」








ヴァンダナ・シヴァさんの著作。「生きる歓び/イデオロギーとしての近代科学批判」.(築地書館)。このなかではインドの巨大ダム開発に反対し、伐採をとめるため木に抱きついて抵抗する70年代以降のインドのチプコ運動についてふれられています。

おもしろかったのは、農作業や、家事労働に従事する女性たちこそが、水がどのような働きをし、巨大ダムがいかなる影響をおよぼしてしまうかを熟知している、<水の専門家>だとシヴァさんが主張しているところです。

3.11以降、水道水の汚染、食物の放射性物質拡散について、母親や、女性が騒ぐことを、鎮圧しようと、さまざまな政治家のパフォーマンスや、安心させるための科学者が登場しました。

が、放射能拡散という現実もさることながら、さらに腹立たしかったのは、料理、洗濯、買い物、育児や介護、といった暮らしの上での営みを、まるでなにかみくだしたような「こうでもいっておけばおとなしくなるだろう」という政治家や「専門家」の言葉や、態度でした。

多くのひとたちの学習意欲と、ちょっとばかりの知識、それにくわえてなにより経験的な裏付けから、すぐにこの言葉の背景にあるおおきな嘘をみぬきました。

シヴァさんがいうようにチプコ運動にかかわった女性らが「水」の専門家であるように、じぶんの暮らしや、身体についてもっとも熟知しているのは、わたしたち自身です。

近代科学そして近代科学の衣装をまとった「開発」は、まずもってこうした「生活のなかでの経験知」や人々が生きている時間や空間に比して、科学こそが<優位>にたつという思い込みのうえに成り立っている。 

そのことが、あまりにあからさまになったことはない、1年数カ月だったとおもいます。

それにしても、もと原子物理学者だったシヴァさんが、いつも原発を批判する時の
「たんににお湯を沸しているだけの技術ではないか」という台詞は、小気味よいです。



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