2013年10月4日金曜日

UNSCEAR=国連科学委員会の福島・健康被害予測、まとまらず提出延期。

国連“福島第一原発報告”取りまとめ延期
http://www.news24.jp/articles/2013/10/02/10237378.html
< 2013年10月2日 10:02 >日テレNEWS24
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福島第一原発の事故による放射能の影響に関する報告書を、今月下旬に取りまとめることにしていた国連の委員会が、汚染水の問題などを受けて、取りまとめを延期することがわかった。
 この報告書は、今月下旬に国連で福島第一原発の事故について議論が行われるのに向けて、国連の科学委員会が取りまとめを目指していたもの。関係者によると、報告書の骨子では、事故と直接結びつく健康への影響は「現在も今後もないとみられる」としている。ただ、汚染水による地下水の汚染状況や海洋への影響などについて、「さらに情報収集を進めて書き込むべきだ」という指摘が上がり、月内の取りまとめを断念したという。
 報告書の取りまとめには27か国の研究者の同意が必要で、年内にまとまるかは不透明な情勢。--------
ぬかよろこびしていいのかどうかわからないのですが、きわめて重要なニュースであるにちがいありません。そもそも国連科学委員会報告書の草案自体、今年5月末のウィーンでの事前会議で、ベルギーの代表団(当然原子力推進派)からも、チェルノブイリ事故から何も学んでいない、過小評価もはなはだしいと強い批判を受けていたものです。
発表当時、朝日新聞などの大手マスメディアでは<国民の総被曝量は、チェルノブイリ事故の30分の1>などと見出で強調され、「チェルノブイリ事故より被害は少ない」という印象操作の見込み報道がありましたが、今回の延期を受け報道機関はこれをどのように訂正するというのでしょう。その責任は重大です。
それに今回この報告書がまとまらなかったことについての報道は、今現在、入手できるものは上記のように、ごくわずかなものです。わたしたちの身体をめぐる重要事項であるにもかかわらず、外務省のHPにも、国連日本語HPをみてもどこにもみあたりません。依然として、というより事故2年半をたってますます都合の悪い情報はシャット・ダウンされると思っていたほうがまちがいない。
次第に巧妙になっているようにすら思います。


2013年5月27日・朝日新聞
*「国民全体の甲状腺被曝量」など算出していったい何の意味があるのか。
 
 (大人・子供、性別、身体の違い、原発労働者か、そうでないものか、一切を無視して平板化
 することで安心の共同体、受忍の共同体が作られてしまう。)



参考
・大手新聞が一斉報道するUNSCEAR(国連科学委員会)について調べてみる
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/b68b2ee54d0a351b4b38b4bc5be17852
(ちなみに国際的な中立を装っているこの委員会の日本国内対応委員会は
の多くは放射線医学研究所のメンバーで占められているそうです。)

・怒るベルギー代表:「福島原発事故は過小評価されている」
http://vogelgarten.blogspot.jp/2013/08/unscear.html





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