2012年6月4日月曜日

“興奮している奥さんそのものが<放射性物質>”だそうだ。

もう、こうなってくるとあきれるをとおりこして、笑いがとまらない。

原子力研究開発機構の<住民視点のわかりやすいメッセージ発信をめざして>
という広報記事のなかで、以下のような記事があり、一夜のうちにたちまち抗議をうけて、
削除されたとのこと。


きょうび準・公的機関で「奥さん」というよびかたをつかうとは、いわずもがな。
しかも、いうにことかいて、

  「奥さんの”怒り声”が<放射線>」
  「怒鳴り声を上げてしまうような奥さんの”興奮している状態”が<放射能>」
  「怒って興奮している奥さんそのものが<放射性物質>」

だって。いったいどんな「奥さん」だよ。

以下Our Planet TVより。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1371




「安全神話」にふかくふかく根づいている「女性蔑視」、「主婦蔑視」が馬脚をあらわした。
と同時に、放射性物質、放射能をおそれている人々をはなから愚弄しているのがみえみえ。

こういう姿をさらしてくれると、こちらは追い風にのり、すこぶる調子づいてくる。

付記:あとで判明したが、この広報を担当したのは、「女性」とのこと。
「同じ性」に属しながら、ほかの女性の日常的な営みや、生活世界でのしごくまっとうな葛藤を
下位に位置付け、「後進的」とみなして「啓蒙」
的な態度で、「批評」と称し、「自分とはちがう」
というようにふるまい、結果的に「差」を保ちたがるのは原子力産業に限らず、
アカデミックな世界、「エリート」の「女性」にもありがちなこと。

けれども、3.11以降、草の根で食品汚染のことや計測などでうごいている女性たちは、
こうしたおせっかいなど
鼻から相手にせず、放射能について、内部被曝について、医学について、
科学について、膨大な知的蓄積をつみかさねている。

この件に関しても、従来フェミニズムとは縁遠かった人々が、そうした「言語」を共有していなかった
人々が、ストレートに、まっとうに怒っている。

「あたしたちは、こんな奴らにおそわらなくたって、放射能、放射線、放射性物質についてなんて
ちゃーんと知っている。」

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