2012年6月26日火曜日

都内で“初”の除染・葛飾区・水元公園で




「東京都内で“初”の除染」のニュースです。
 葛飾の水元公園では単に線量が高いだけでなく、土壌分析調査でもチェルノブイリ移住区域、あるいは強制移住区域なみの高ベクレル・セシウムが検出されていたと記憶しています。
「東京都内」への放射性物質の拡散は、なかなか政府も東電も認めようとはしないと予測していました。それでも葛飾区内の、もともと大気汚染公害に取り組んできたグループや、地域の子供を守る会などが、市民の自主計測や申し入れを頻繁に行ってきたこともこの結果の一助となっています。除染一般の問題は、ひとまずおくとして、まず都内に暮す人々への意識を喚起させる、出発点になるのではないかと思います。
また一部にこれだけの線量が確認されているのですから、公共地以外の生活空間に相当な汚染が手つかずのまま、放置されているのだと思います。
今後、学校の校庭などの汚染状況の調査や、都内に暮す人々の、医療検査、補償、避難・保養について、理解がひろまり、促進されることを切に願います。なにより、首都東京も原発事故の「被害」を受けている、「被災地」なのだという認識を促すことにつながれば、と思います。

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◆ 日経ニュース2012年6月25日配信
「都立水元公園で基準値越える放射線 東京都、初の除染へ」   
http://ht.ly/bNUFW  以下全文
 ―東京都は25日、都立水元公園(葛飾区)の駐車場付近の植え込みで、地上1メートルの空間放射線量を調査し、最高で毎時1・22マイクロシーベルトが検出されたと発表した。都は文部科学省と調整し、除染などの対応をとることを決めた。都が都内で除染を実施するのは初めて。
... 国は周辺より1マイクロシーベルトを上回る地点を除染の対象としている。同公園内の場合は、1・16マイクロシーベルト以上が基準となる。
 都建設局が同日午前、公園の駐車場近くの植え込みなどを測定したところ、14地点のうち、9地点で1・16マイクロシーベルトを上回った。これらの地点は柵で囲って立ち入れないような措置がとられている。   同公園の駐車場周辺は、共産党都議団が独自に測定し、都や文科省に指摘していた。


◆時事ドット・コム2012年6月25日配信
「都立公園に<ホットスポット>=近く除染へ―東京都」
http://jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012062500791 以下全文


―東京都は25日、都立水公園(葛飾区)の駐車場で、放射線量が局所的に高い「ホットスポット」が見つかったと発表した。地表から高さ1メートルの空間線量が毎時1.16~1.22マイクロシーベルトの地点が確認され、除染の目安となる文部科学省の基準をやや上回った。都は原因を調査した上で、近く除染を行う方針。
 ホットスポットが見つかったのは、駐車場内の2カ所の植え込みで、現在は人が立ち入らないように柵で囲っている。共産党都議団の通報を受け、都建設局が測定した。都が管理する施設でホットスポットが見つかったのは今回が初めて。

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いくら隠そうとしても、実際の汚染の数値は、隠しきれないのだと思います。また一年半もこうした

状況を放置してきた都の不作為に、なにより強いいきどおりを感じました。

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