選挙が近づいているようです。宇都宮けんじさん。いいんだけどもそのキャッチフレーズのひとつに<ひとにやさしい東京を>というのがあり、一瞬反射的に「セシウムまみれの町で<人にやさしいも何もあったもんじゃないんじゃないかね?>」と一緒にいたチェルノブイリ反原発世代のおばさんと、咄嗟におなじことを口走り、顔をみあわせて笑いました。
その翌日、杉並から急遽立候補した山本太郎さんが、はっきりとはらはらするほど街頭で、東京の汚染、それから内部被曝・食品汚染・食べて応援批判をくりひろげたようです。
いい意味で、こんなにひとを「不安」にさせる演説は、きっとたくさんの候補者のなかでも稀でしょう。
東京の汚染についての疑問が、ここまできちんと「街頭」で叫ばれることはなかったと思います。
もっとも放射性物質、被曝、身体に関心を注いできた人の中では普通に会話されていることなのですが。
反原発、脱原発、社会運動の場で発言すると、<は?>とかあたかも、はしたないことを話しているような目つきでみられることもまだまだあります。事故<後>であるにも関わらず。
毒をみつけて、毒だとみなに知らせると、なぜ眉をひそめられるのか不思議です。
でも、こちらにも、やや思い当たるふしがなきにしもあらず、です。とり憑かれている感。
はっきりいいます。被曝について考えたり、語りだすと、なぜか興奮を覚えます。
なぜなのでしょうか?
それはきっと生きようとする、生き抜こうとする意志そのものだからだと思います。
いきようとすることは、時としてあさましく、はしたなく、騒々しいものです。
どこかしら、みなじぶんはだいじょうぶという確率論に身をまかせ、まどろんでいたい。
それを、たたきおこしてしまうからでしょう。
でも、毒は毒にちがいありません。毒は毒だ、というあたりまえのことを指摘しているのになぜこんなに、物騒もの扱いされなくてはいけないのか。
かつてAIDSをめぐる人々のたたかいが「沈黙=死」というスローガンをかかげました。
そのことの意味が、原発事故から日を追うごとに、ますます身をもってわかってしまうようになりました。
生きていくためには、よく生き抜くためには、まずこれほどまでにタブーとされている被曝、
被曝の公論化をめざさなければいけません。
生きることに覚醒しなければなりません。
以下、関連するところをぬきがきしておきます。
―――
テレビ新聞しか見ていない人は、東京には汚染がないと思い込んでいるんです。
でも違うんです。
原発事故があって、そして放射能プルームとして放射能雲が東京方面に届いているんですよ。
間に遮る山脈がなんにもなかった。
関東平野をまっすぐ来た。
そして、東京の新宿高層ビル群にも降り積もったんですよ。
その数値は岩手県盛岡市に降下したものの100倍ですよ!
(略)
皆さん力を貸してくれませんか。
杉並の汚染を細かく僕に調べさせて下さい、宇都宮さんと連携して。
そうすればここが危険、ここは安全がハッキリわかれば対策が練れますよ。
それが練られなければ、
子どもたちが危ない芝生で転げまわったり、砂を口に入れたり、
いろんな事をしちゃうじゃないですか。
安心安全を手に入れるためには先ずは調査ですよ、ハッキリさせましょう。
僕にハッキリさせて下さいよ。
そして食品、
安全な食品を食べましょう。
ベクレル表示をさせて、
そして危険な場所、汚染された地域では作付けを禁止しましょうよ。
(略)
そして沢山の人達、東日本に住む不安を抱えているお母さん。
そして小さな子どもをお持ちの人。
思春期の子どもたち、今細胞分裂が活発なんだから、
やっぱり少しでも放射線量が高かったら、そこに住むのはやっぱり、リスクが高すぎますよ。
ウクライナ政府報告書というのがありましたよね。
26年経ってからもいろんな健康管理をしていて、そのデータが出てきた。
その中身も、1ミリシーベルト、年間1ミリシーベルトの地域でも
いろんな病気が生まれてきているんです。
その理由は何か?
やはり汚染食物を食べてしまって、内部被ばくをしているからなんですよ。
止めましょうよ汚染食品。
そして避難の権利を与えましょうよ!
みなさん僕に国会生中継で本当の事を言わせて下さい。
ぬるま湯につかって、玉虫色の政策を挙げている人たちを糾弾させて下さい。
「なにを守る気なんだ?」「命を守れ!」と言わせて下さい。
(略)
―――――
いつも書きお越しをして下さっているここから引用しました。
演説のぜんぶがのっています。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2615.html
この記事も↓すごいとおもいました。
「クレンザーから放射性セシウム検出」原材料からセシウム混入経路を推理してみた
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2391.html
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