2013年1月27日日曜日

検察が勝俣会長を事情聴取:告訴団署名にぜひお力添えを。


1月24日、報道では検察が東京電力元勝俣会長らに事故について任意事情聴取を行ったとありました。昨年6月には福島の人々が、ひきつづいて11月には全国からの13262名もの告発・告訴人の声がよせられたことも大きいと思います。




ただし、この事情聴取が検察の「形式」にすぎないものに終わらぬよう、福島原発告訴団では「厳正、公正な調査を求める」署名をはじめています。国籍・居住地・年齢は問わず主旨に賛同する人であればだれでもできます。

海外からも日本政府、東電を指弾する声はたかまりつつあります。そして事故3年目を迎え、次第に事故は忘れ去られる一方、被災者・被害者の現状は、とりのことされたままです。

★第一次しめきり2月5日:第二次しめきりは3月15日です★ぜひ一筆を!
とても署名しやすくなっています。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2013/01/blog-post_17.html

以下、福島原発告訴団・団長の武藤類子さんの署名へのよびかけのメッセージです。
――――――
福島の状況はますます酷くなるばかりです。
4つの原子炉からは毎時1000万ベクレルの放射性物質が放出されています。
数百年経たなければ、生身の人間が近づくことの出来ない場所が多数存在する中で、おびただしい被曝をしながら作業員が瓦礫の撤去作業を行っています。
そして彼ら作業員の被曝手当の搾取と賃金引き下げ。モニタリングポストの測定値疑惑。情報開示の手続きをしなければ本人に手渡されない甲状腺検査の詳細なデータ。暴露された県民健康管理調査検討委員会の秘密会の存在。ゼネコン会社の利権にまみれ、効果を疑問視される除染。進まない賠償、子どもたちをシンボルにした虚しい復興策。昨年末に鳴り物入りで郡山市で行われた、アジア・アフリカ諸国への原発輸出を目論んでいるであろう『IAEA福島閣僚会議』。そして新しい政府は『原発ゼロ政策の見直し』『安全な原発を作る』と言い出す始末です。

 国策と言うぶ厚い壁に日本に生きる私たちは、生きる尊厳を奪われ続けています。
私たちの悲しみと怒りは消えることはありません。
この事故の原因を究明し巨大事故を起こした企業と政府の責任をただして新しい民主主義の社会を作るために、子どもたちの健康と未来を守るために、この告訴・告発が受け入れられるよう、再度私たちは力を合わせていきましょう。
ご協力をどうか宜しくお願い致します。

――――



「静かに語る福島のいま・武藤類子さん」福島原発告訴団の報道
http://www.youtube.com/watch?v=zChZUYHqxsQ

あらためて。武藤類子さんの本。最小限のことばで、たくさんのことがかたられています。
決してブレずに原則をゆずらないそれでもやわらかな姿勢につらぬかれているな、とおもいます。
そしてあまりに深いまっとうな怒りは、慈しみと裏表だということも気づかされました。


――原発をなお進めようとする力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横に広がり、
つながりつづけていくことが、私たちのちからです―― 




http://www.otsukishoten.co.jp/book/b97138.html


――みんな溢れそうになる涙をこらえて暮してきたのだなとつくづく思います。もしかしたら3.11以前からそうだったのかもしれません。この国の不誠実、誰かを犠牲にした危うい便利さ、あまりにも自然から乖離してしまった人類。生き物としての深いところでみんな傷つき、罪悪感を持ち、どこかえ帰りたいと思っていたのかもしれません――

――赤ちゃんは、未知の世界へのおそれをふるいおとすように大きな声で泣きながら生まれてきます。わたしたちも泣きながらも、新しい世界への最初の呼吸をしなければなりませんね――
     
あとがきより


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