2011年10月10日月曜日

福島「18歳以下/36万人もの子供の生涯にわたる甲状腺検査」開始 2011.10.9

Japanese health workers have begun checking more than 300,000 children living near the Fukushima
nuclear plant for “THYROID”abnormalities.


●「福島の18才以下の甲状腺検査開始。36万人をも生涯追跡。世界でも類をみない調査」


すでに大きく報道されていますが、10月9日から福島県は<18歳以下の全県民36万人の生涯
にわたる甲状腺検査>を開始しました。すべての検査が終了するのは2014年3月末予定だ
うです。検査事業は初年度で約2億5000万。国から交付された「県民健康管理基金」を充当と
のこと。

そもそもこの事業は3年後(2014年)実施をめざしていたもの。しかし保護者などのつよい要望で
今年から前だおし実施となったそうです。

原子力事故と「甲状腺疾患」(=主にがんなど)というと、チェルノブイリの事故の被害のうちたった「唯一」の住民の健康被害として『認定』さたものが「甲状腺癌」です。WHO=世界保健機構でのコンセンサスとなっては、います。ただし、それが認められるまでに、なんと事故から20年近くもの年月が費やされているのです。その間、公的にも因果関係が証明されないなか、多くの子供らが患に苦しみました。

それにしても真っ先にとりかからなくてはならないはずの子供の「健康調査」がなぜ「3年後」
に実施と計画されていたのでしょうか?チェルノブイリでも病状の発生は4年程度経過して
からでした。発病をまつまで、放置するつもりだったのでしょうか?

児玉龍彦・東大アイソトープ総合センター長は『疫学調査だけでは時間がかかり、確定した時に
は<対策>の機をのがしてしまう』 と指摘しています。(読売新聞2011.10.10記事より)

本来であればチェルノブイリの統計・経験を教訓に、予想されうる疾患/発病の「<予防>」的
検査方法を検討することは必須であり、またなにより「予防」のかめとして、いまからでも
「低線量被曝」軽減、「免疫力保持」のため18歳以下の子供らを疎開させることが
なによりも<最優先事項>なはずだと思います。

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