2013年12月16日月曜日

国土強靭化法成立。

12月の国会はもっぱら秘密保護法がさわがれていましたが「国土強靭化法」というものものしい名称の法律も成立しています。
震災後、内閣府で「ナショナル・レジリエンス懇談会」なるものを組織して検討してきたらしいです。

この<レジリエンス>という言い方がくせもの。自然科学や精神分析で、「精神的回復」「再生」などと、ひとの蘇生のちからに対して肯定的なニュアンスも含めて使われるようになったことばが先取りされています。


また、国土強靭化法大綱のなかでは災害弱者に配慮した云々の文言もみられ、悪しき包摂も。

内容をよく見ると、災害・復興資本主義のさいたるもの。
復興 Reconstruction を Resilience といいかえただけのかくれみのです。


「災害に強い国土つくり」を口実に、道路・施設の補修、に投資。
さしあたり東京オリンピックの開発の首都圏大規模補修も目的なんでしょうね。
全総時代への逆行、開発主義への逆行ともいわれているようです。

国土強靭化法のうごき
http://yamba-net.org/%E5%9B%BD%E5%9C%9F%E5%BC%B7%E9%9D%AD%E5%8C%96%E6%B3%95%E3%81%8C%E6%88%90%E7%AB%8B/

国土強靭化法案Q&A
http://stop-kyoujinka.jp/qa.html


国土を強靭化する<つもり>でも、いったん拡散した放射能はずーーっと消えません。

レジリエンス=回復をうたいながら原発事故被災者支援法や被ばく対策などのケアはいまだ無策。

ひとのいのちや身体よりも、巨大な公共投資がさき。都市計画も、はこものがさき。
まるで倒錯した世界です。






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