政府は安全キャンペーンの一環で、観光客誘致にやっきになって、こんな惨事にもかかわらず海外からの訪問者も増えているそうです。あーこの調子でオリンピックも開催できちゃうんですね。
あと結構、運動や学術シンポジウムなんかでもいまだひっきりなしに海外からのゲストがやってきて。反原発だったり、志をおなじくしたりするひとたちもいたりして。
でも、はたしてそれでいいのか。たとえ「連帯」や「交流」とかいっても、3.11の前のままのように日本、特に関東以北に人を呼んで<ようこそ>なんて無邪気に言っていいものか?じぶんじしんも、のびのび暮らせていない場所で、と思ってきました。
あと、日本の「経済力」にあかせて、東京という都市の「何もおこってません神話」の演出に加担してしまうのでは?という疑問をもってきました。都市が一応機能しているかのようみえることで、そのバックヤードでなにが起こっているか、隠すことができますから。
Traveler's guide to avoid radiation in Japan
まず↑このガイドは、首都圏も外務省や観光局のいうようには安全ではないこと、留意すべきこと、信頼できる測定情報、さけたほうがいい食物のことなどについてのってます。日本を出て暮らすひとたち----そしてとくに女性の目線を通じて、たべものや暮らしからみた、日本社会のゆがみや、いびつさが、はっきりみえるということもあるんだとおもいます。すみなれた土地をはなれてくらすからこその重心の低さ。
思えば、2011年3月11日以降、ほんのちょっとでも放射能について聞いたことがあるとか、広島・長崎の原爆投下後の<黒い雨>とか<ピカの毒>とか科学未満の人々の<言い伝え>をおもいだしたとか、チェルノブイリ事故でスパゲティーを給食につかうな!とさわいでいたおばちゃんたちのおぼろげな記憶がある、ということがのちのちの判断のささえになったなと思います。ひとを救うのは時に、「正史」や「正論」では決してなくて、騒動の記憶や、手渡しの生きるための術。
シンプルな入門ガイドのかたちにのなかに、いろんな意味と思いを読みとりました。
PDFでダウンロードできます。A guide to radiation VOL.1
まずは留学生のいるところとかで配布してみようとかなと思います。
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