2013年3月14日木曜日

デモウラシーナウで福島原発事故特集:Fukushima Meltdown's 2nd Anniversary Brings Protests Against Japan's Rel...

先日3.11の〝Democracy Now〟では福島メルトダウンから二年目の特集でした。写真家ユージンスミスさんと共に広く世界に水俣病を知らしめ、スリーマイル原発事故、またアトミック・ソルジャーの本の翻訳、核燃料輸送反対などと公害と反核運動両方にづっとかかわりつづけてこられたかたです。「水俣と福島10の共通点と手口」で警鐘を鳴らしたのは印象に残っています。


インタビューでは多くの反対の声にも関わらず、安倍政権が再稼働をもくろんでいること、またなにより日本政府のすすめる除染政策への批判、また政府の健康・医療政策と、避難がすすまない現状についても言及しています。
ならびに先日発表された福島での甲状腺がんについて、福島県立医大の鈴木眞一医師が「原発との因果関係は認められない、チェリノブイリ事故でも甲状腺がんの発生は4年~5年だ」とは発表したことに対して、きびしく批判しています。日本政府の原発事故後の人々に受忍を迫り、隠蔽をつづける姿勢が、次第に海外でも知られるようになってきています。

また余談ですがデモクラシーナウは原発問題となるとかならずジョージ・モンビットという「原発はクリーンなエネルギー」といsて原子力を支持する環境活動家をぶつけてくるのですが(ヴァンダナ・シヴァのときもそうでした)これについても、アイリーンさんはきっちり反論しています。

アイリーン美緒子さん/水俣と福島10の共通点

写真家ユージン・スミスさんと共に、水俣病を世界に知らしめたアイリーン・美緒子・スミスさん.
「フクシマの第一原発と水俣病」に対する、政府と企業の対応の共通点を次のようにまとめておられます。

①だれも責任を取らない。(タテ割り組織を利用して責任転嫁しあう)
②被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む。
③被害者同士を対立させる。
④データを取らない。そうすれば、証拠をのこさない。
⑤ひたすら時間稼ぎをする。
⑥被害を過小評価する。
⑦被害者を疲弊させ、あきらめさせる。
⑧認定制度を作り、被害者数を絞り込む。
⑨海外に情報を発信しない。
⑩御用学者を呼び集め、国際会議を開く.。

「 かつて水俣を、今福島を思う」2012年2月27日 毎日

一昨年の秋に早くもアイリーンさんはこの10箇条を記していますが、それからというもの、自体はこの通りに進行していて、公害病とのたたかいから福島原発事故被害のたたかいについて学べることはほんとに多いと、痛感しています。


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