2012年10月4日木曜日

新宿区・食品の放射性物質測定を開始 2012年10月より

10月より新宿区で家庭の食品についての放射性物質測定がはじまるそうです。
以下、URLと主な内容をぬきだしてみました。

●新宿区「10月から、家庭で使う食品の放射性物質の検査を受け付けます」
2012.9.25発表
http://www.city.shinjuku.lg.jp/seikatsu/shohi01_001132.html

以下新宿区のWebより--------------------------

1. 対象
  区内在住の方。1世帯に付き1日1検体まで(事業者は対象になりません)
2. 費用
  無料
3. 検査対象食品
  単一の品目の国内産食品(未使用で腐敗していないもの)で、次に該当するもの
  1 流通食品(生産地・購入日・購入店名・購入店住所がわかるもの)
  2 自家生産食品 (個人で消費するために、個人の所有または管理する土地で採取した、
              採取地・採取者がわかるもの)
※検査できない食品
  飲料水(緑茶・麦茶・ミネラルウォーターを含む)
  牛乳
  乳児用食品
  その他、電話受付時に検査が可能なものかどうか確認します。

検査の内容
  放射性セシウム 134、137
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問題点:検出限界がしるされていないのはなぜだろう...また、結果公表はしないこと
あります。(たとえば、基準値を大幅に上回ってしまった場合の対応がよくわからない。
生産地や流通業者の追跡を行うのだろうか....)etc

など、があげられます。一方、いよいよ、行政もなんらかの形で対策をとらなけ
ればならなくなったともいえます。

この1年半、行政に先んじて、さまざまな自主的な測定が行われてきました。
その数は全国で80以上にもおよぶそうです。
そうしたうごきがあってこそとりくみのおそい行政を、あとおししたともいえます。

全国市民放射能測定所ネットワークブログより
測定所一覧リスト 2012年5月現在
http://shimin-sokutei.blogspot.jp/2012/05/blog-post_02.html

また、行政主導の測定が広まること自体に問題がないともいえなくはない。
基準値と比較し、「これぐらいなら食べてもだいじょうぶ」という根拠のない安堵
や、小手先の「安心」、あるいは自主的な第三者的測定を阻むように機能させら
ては、たまらないと思います。

現に、昨年末の内閣府「被ばくに関するワーキンググループ」にまねかれた
ICRPの委員は、チェルノブイリでの経験をひきあいに、

「当局の測定数値は(事故後もはや)人々に信頼されなくなっているから、NGO
などを奨励して、当局発表の数値とならべるようにすると、<信頼があがる>」
などと発言していました。

つまり自主的な計測が、政府発表の数値(ちがいはあれども)、や情報を、
追認させる役割を果たしてしまいかねない、ということです。

厳しく目をひからせていないと...さっそく、活用を....。

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