2012年5月21日月曜日

G8での様子--IAEAのうごき

今年、1月あたりから玄葉外相が、IEAEの福島「常駐」を要請したいと言いだしていましたが、
昨日のG8サミット報道では福島について以下のように伝えられています。

-----主要8カ国(G8)首脳は19日閉幕した主要国首脳会議(サミット)で、原子力エネルギーの安全な活用や多様なエネルギー源の確保を進めていく行動指針で合意した。東京電力福島第1原発の事故を踏まえ、既存の原子力施設を対象とした包括的なリスク分析を実施する一方、原子力の安全性を高めることを目指した関連条約の履行を強力に進める方針を示している。

 G8首脳はまた、12月に日本政府と国際原子力機関(IAEA)が福島県で共催する原発の安全確保に関する閣僚会議の重要性を確認した。----- (時事5.21.2012)

この冬予定されている閣僚会議でどのような結論がでるのか、戦慄とともに凝視しなくてはと思います。
東電や政府に単独で事態「収束」能力があるのか、というと、もちろんNOでしょう。
さりとてIAEAを福島に常駐させるということは、原子力推進機関そのものの「直轄下」にはいることをも意味します。
(どのような形になるのかは想像がつきませんが...)。
また、当のIAEAにしても、事故途中の原発のまじかで管理下におくという史上はじめての事態になります。
そして、放射能防御は、これによって加速するのか、しないのか....。

ますます、行方のわからない、小舟にのっているような心地になってきました。

一方、19日、20日と、インドのクダンクラン原発の反対行動に対し、各国で、連帯行動がおこなわれているようです。
ロンドンの在英インド大使館前で、在英インド人やCND(=Campain for Nuclear Disarmament)
などがあつまって数時間にわたりピケットを貼りました。Nuclear India as Fascist India!=「原子力国家、インドは
ファシスト!」と叫んでいます。 
また、ニューデリーではクダンクランに連帯するあつまりも。一貫してエコロジー&フェミニズムの立場から反原発を
支援してきた、ヴァンダナ・シヴァの姿とスピーチも。
「福島事故以降、原発の増設・稼働はありえない、また原発の存在そのものが、環境だけでなく、民主主義
そのものを、おびやかす」と主張しています。

おそらく、当面 私たちの一生...、行方の知れない、沈みながらの小舟に揺られているような状態はつづくのでしょう。それでも灯台の<あかり>は、しっかり、遠くに見えていると思いたいです。



              2012年5月20日 インド.ニューデリー クダンクラン反原発の連帯行動 
                 ヴァンダナ・シヴァ

0 件のコメント:

コメントを投稿