かつて1979年のスリーマイル事故をきっかけにとりわけ女のひとたちのあいだで反核の声がたかまりをみせました。翌年1980年には核兵器・軍事に反対する女のひとたちのペンタゴンを包囲する大きな動きがありました。そのあと燎原のひのごとく冷戦期のヨーロッパに反核運動が広まります。そしてチェルノブイリ翌年ごろから日本では輸入食品の汚染をきっかけにたくさんの主婦たちが騒動をおこします。
以下は1980年のペンタゴンアクションの折の声明だそうです。とてもまっとうです。いまも事故のあと日本でたくさんの女のひとたちや親たち、主婦のひとたちがうごいています。そのうごきに触れると、誰にいわれなくとも、あえて多言を弄さなくても、こういう魂は 必要なときに よみがえってくるのだと思います。
むずかしい理屈はいらない。でもそうそう、まちがわない。
生きる方角にきちんと身体がむいているひとたちは、いろんなことを知っています。
イギリス。グリーナムコモン・核巡航ミサイルの配備に反対し20年ちかくにわたり
数千・数万の女のひとたちがつぎからつぎへと、子どもとともに、キャンプにやってきました。
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Pentagon Action Statement ,1980
フェミニズムの世界は、女性がいつでもどこでも安全であるようなコミュニティである。
そこでは地球と空気が大切にされ、私たちがともに生きている、
生きとし生けるものすべてが大切にされる。女性は自由に愛し合う。
すべての人にきちんとした住まい、滋味ある食べ物、生き届いたヘルスケアがある。
老人は敬われ、その体験にもとづく知恵が頼りとされる。
子供たちは大人たちから隔離されず、どの子も大人について知る喜こびをわかちあう。
個人差、エスニシティの違い、人種の差異は祝福され、誰もが教え学ぶことができる。
男の子も、女の子も他人をケアすることの大切さを教えられる。
仕事が遊びから分離されることはなくなり、誰もが創造的存在とみなされる。
戦争の武器や、その他浪費的で破壊的な玩具は姿を消す。
世界中の人々が力をあわせて私たちみんなに恩恵を与えてくれる経済、
惑星を保全する経済を発展させるために働く。
信頼が恐怖にとって代わり、愛が暴力にとって代わる。
恐怖と暴力の憎しみに満ちた時代とは家父長制が達成したものの遺物なのだ。
(「境界線を破る」メアリー・メラー:新評論より)
http://www.wloe.org/WLOE-en/background/wpastatem.html
福島で原発事故がおこる直前に、イギリスであった原子力に反対するおばあさんたちの行動。
みんな80年代は子育てをしてた年恰好でしょうか。
みんな80年代は子育てをしてた年恰好でしょうか。
このイギリスのオルダーマストン核開発機構研究所=AWE(Atomic Weapons Establishment 1954年設立)では、かつて原子力潜水艦なども作られ周辺付近には射能汚染による健康被害もおこっています。
このおばあさんたちによる抗議は,家事と原子力は対局にあるということで、ほうき・はたき・アイロンなど家事の道具をもって、ふつりあいな音楽にのって、おおまじめに変な踊りをしています。
ああ、いいな。おばさん、おばあさん。ただしいな、と思います。
心なしか免疫力もあがる気がします。
先日あったWomen of Fukushimaの上映会で監督のJeffrey Jousanさんと福島の木田節子iさんの対話のまとめ。さいごのひとことがふるっています。木田さんはもとバスガイドさんとのことです。
“Even if you’re pro-nuke or anti-nuke,” Jousan translated for Kida, “you need to be anti-radiation exposure.” 「原子力に賛成、反対だろうと、反-被曝でなければなりません」
http://www.examiner.com/article/women-of-fukushima-the-voice-of-a-movement-japan
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