2014年12月7日日曜日

「意識は事故があってはじめて目覚める」 『アクシデントと文明』ヴィリリオ


放射性物質に対して気にしだしたひと、調べている人は、おぼろげながら感じているのでは

ないかと思う。 

政治的「不正義」「正義」の問題であると同時にいやそれ以上に、自分の意識と物質との

関係の「変容」という事態なのではないかと。


「またヴァレリーに耳を傾けよう。曰く、
 
“道具は意識から消えていく傾向がある。その動作は自動的になったと日常よくいわれる。
ここから引き出すべきは、次のような新たな方程式だ。

すなわち、
意識は事故があってはじめて目覚めるというものだ”

こうした無能ぶりを確認した結果として、次のような明確で決定的な結論に達する。
 
“やり直しや反復が可能となったものはすべて、おぼろげになり、黙り込む。

機能はもっぱら意識の外にある”」

                                『アクシデントと文明』ポール・ヴィリリオ

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