2012年3月27日火曜日

インドでのクダンクラン原発の反対運動

昨日の3月26日から北海道の一基をのぞいて日本列島の原発が定期検査などのため
すべてとまっています。
あんなに電力不足だ、節電だといわれたのに電気は足りています。
私たちの暮す原発を前提にした社会が、いかにいんちきだったことか...

(それでも定期検査中には、多くの被曝労働が必要とされ、またすでに拡散してしまった
放射性物質は消え去りはしないのですが....)

と同時に...世界に目をむければ南インドのクダンクラン原発への住民の反対運動の弾圧が激化。
報道によると500名あまりの住民が身柄拘束/逮捕されたそうです。


先日、福島の女性がこのクダンクラン反原発グループの集会に呼ばれたところ、
ビザが発行されず事実上入国拒否をされたというニュースもありました。
インド政府は反対運動の激化を、非常に懸念しているのでしょう。

クダンクラン原発は、よりにもよってチェルノブイリ事故後、威信を失墜したロシアがその

回復のためか、インドと協定を結び技術提携の上、建設されたものです。
80年代後半の建設予定時から、漁民、農民による広範な反対運動が
おこっていたそうです。
(*インドはNPT条約に加盟していません。このあたりの事情はいずれ詳しく調べたいと
ころです。)

そして昨年の福島での事故を受け、反対の声も高まり、この間クダンクランの運転が一時
みあわされていました。
2011年夏から秋以降にかけては、6000名~7000名あまりもの人々が何度もハンガーストライキを決行。
6000名ものハンスト。着のみ着のままのひとたちがこんなにおおぜい。。。


                 2011年夏。福島原発後のプロテスト。この写真を見た時は驚愕しました。
いま、クダンクランの反原発に関わる人々は、“内部被曝”についてとても関心を
もち、熱心に勉強しているそうです...ダンクランの周辺は農村と漁村がひろがり
豊かな食糧庫だそうです。


日本で原発が稼働ゼロ。インドで膨大な人々が反対。
原子力産業は、すっかり、おいつめられているといえます。ただし1986年以後のうごきをみても、
事故後の原子力産業はかならず「巻き返し」をはかりにかかります。

                 2012年3月20日の様子。ハンガーストライキで抗議する女性たち


敵は「危機」にこそ、乗ずるのです...列島中の原発がとまっている今だからこそ、
静かに怒りをたわめたいと、思います



クダンクランの反原発についていくつか
●Kudankulam:Women power VS Nuclear power 
「クダンクラム;女性の力vs原子力」---たくさんの女性らが参加しているようです。
http://www.ndtv.com/article/tamil-nadu/kudankulam-women-power-vs-nuclear-power-189460
●Asian Rural Women's coalition
「アジアの地方女性たちのコアリション」---この運動をサポートし抗議者の逮捕などについて報告しています。http://www.asianruralwomen.net/html/news.htm
 

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